
「髪切った?」と、
タモさんに聞かれそうなほどのイメチェン。
つい先日まで、あんなにツッパっていたのに。
屋根いっぱいに盛られた雪。
前髪みたいにせり出して、完全にリーゼント。
近寄るなオーラ、全開。
それが今日はすっきりサッパリ。
「ずっとツッパってもいらんないし、
そろそろちゃんと働いて、かーちゃんを楽に
させてーなって思ったっす。」
そんな更生コメントが聞こえてきそうだ。
春の訪れは、リーゼントのアンちゃんを
角刈り職人にする力を持っている。
季節は、人も車も丸くする。

「髪切った?」と、
タモさんに聞かれそうなほどのイメチェン。
つい先日まで、あんなにツッパっていたのに。
屋根いっぱいに盛られた雪。
前髪みたいにせり出して、完全にリーゼント。
近寄るなオーラ、全開。
それが今日はすっきりサッパリ。
「ずっとツッパってもいらんないし、
そろそろちゃんと働いて、かーちゃんを楽に
させてーなって思ったっす。」
そんな更生コメントが聞こえてきそうだ。
春の訪れは、リーゼントのアンちゃんを
角刈り職人にする力を持っている。
季節は、人も車も丸くする。

数日前、旭川では車に触手が生えていた。あれだけ凍っていたのに。
札幌は、雨。雪ではない。
道路脇の雪山は、もう白くない。茶色い。もはや汚いかき氷。誰も食べたくないし、近づきたくもない。
道路には大きな水たまり。


底が読めない。浅いと思って踏み出すと、思った以上に深い。ジャンプしたい。
だが着地は雪。滑る未来しか見えない。
交差点でぼーっとしていると、車が泥水を跳ね上げる。気が抜けない。汚い。濡れる。滑る。いいことは、特にない。
それでも。このぐしゃぐしゃは、春が近づいている証拠だ。
氷の触手は、きっと溶けている。
季節は、ちゃんと動いている。