汚いかき氷

数日前、旭川では車に触手が生えていた。あれだけ凍っていたのに。

札幌は、雨。雪ではない。

道路脇の雪山は、もう白くない。茶色い。もはや汚いかき氷。誰も食べたくないし、近づきたくもない。

道路には大きな水たまり。

底が読めない。浅いと思って踏み出すと、思った以上に深い。ジャンプしたい。

だが着地は雪。滑る未来しか見えない。

交差点でぼーっとしていると、車が泥水を跳ね上げる。気が抜けない。汚い。濡れる。滑る。いいことは、特にない。

それでも。このぐしゃぐしゃは、春が近づいている証拠だ。

氷の触手は、きっと溶けている。

季節は、ちゃんと動いている。

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